価値

評価の基準がどこにあるのか解らなくなることが増えてきた。
ある側面から見ると素晴らしいのに、もう一面ではひどいなんてことがあるからだ。
どちらに焦点をあてて自分の中での評価を決めるのかが自分の中で大きな問題だ。


This is it」を観て強く感じたのはアーティストとしてのマイケルとスキャンダルばかりが強調された報道のイメージの差だった。
完全な過去の人間だったならば、僕はマイケルの人間性なんかに興味を抱くことは無かっただろう。
follower達の音楽を聴いてマイケルの凄さを知る。その程度だったと思う。
これに関してはビートルズも同じだ。楽曲がいいという前提を忘れてなんとなくスゴイらしい人たち。その程度の認識しか無かった。
最近になって全部のアルバムを聴いて(聴き込んではいないけれど。)ビートルズそのものを好きになった。


職業、仕事の成果を前提として誰かを評価するのか、内容、質はともかく取り組みそのものを評価するのか。
何通りかの評価方法があっても良いが、自分がどこに軸を置いて対象を捉えているのかを自覚しないと、溢れる情報に流されてしまう気がする。メディアが自己になることは、あるべき姿では無いだろう。言語と思考を持ったのならば、問に答えることを怠ってはならない。その答えに正解も不正解も無い。回答権は自分の中にあって、書き直しも可能なのだから怖がらずに答え続けるべきだ。常に問は投げかけられ続けているのだから。